■ 本の内容
個人の所得を上げるための手段は、書かれていません。
お金の存在とは何か?
どのようにお金を回していくのか?
世の中に、どのように役立っているのか?
です。
■ 読者層
表紙を見ると、子供向けと思われます。主人公も少年です。
けれども、大人が読んでも多くの気づきがありますし、
その気づきを自分の言葉で言語化し、子供に伝えることも
できるとおもます。
つまり、どの世代の方でも気づきを得られる本です。
■ お金の正体は以下のようにまとめています
□ お金の正体
1)お金自体には価値がない
2)お金で解決できる問題はない
3)みんなでお金を貯めても意味がない
ぱっと見では、何を言っているのであろう。
と思うと思います。私もそうでした。
世の中の9割はお金で解決できると思っていたからです。
私の思いには、前提条件が欠けていました
□ 支払ったお金の向こうで多くの人が働いている
□ お金を払うというのは自分で解決できない問題を、他人にパスしているだけなんや
□ お金が偉そうにできるのは、働いてくれる人から選ばれる時だけや
つまり、誰かが対応してくれているからこそ、その対応・役割を担ってくれる人がいて、
その対価として、お金が登場するんですね。
■ 生産力が重要と謳っています
□ 「生産力」は重要や
モノづくりがあって国が潤うとも、他人の課題解決手段を生産するとも捉えられます。
これが国の力、幸せにも繋がっていく要因になります。
■ 著者の田内学さん
東大を卒業を、ゴールドマン・サックス証券に入社された方です
この本の登場人物の一人に投資銀行在籍の方だ出てきます。
実務の経験は、この本にはあまり出てきませんが、このバックボーンがあるために
本全体がぶれていないように思えました。
■ 外国(外の世界)
国のお金が貯まるというのは、貿易黒字になること。それは
□ お金が貯まるということは、「外国のためにしっかりと働いている」ということや。
国内でお金を回していても、国内目線で見れば、単にお金を枠の中で貸し帰り(回す)しているだけ。
外(外国)との商流(貿易)があってこそ、国が潤うことです。
■ おわりに
エピローグにはこのように書かれています。
□ 過去から現在、現在から未来への贈与で社会はできている
今があるのは、過去からの蓄積が「贈与」から。そして未来へ委ねるために贈与することです。
「日々のお金のやり取り」、「何かちょっと世の中違うな」
と思われた時に手をとっていただくと、気持ちが柔らかくなると思います。
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