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NFTの教科書 天羽 健介 編著 / 増田 雅史 編著

2021年後半、一部で賑わいを見せているNFT。

その成り立ちから、法律的観点、これからの展望などを理解することができます。

表面的なことは、ネットでつまみ食いすることができます。

しかし、成り立ちや、法律・会計的なところまで学ぶためには、本書しかありません。

やはり、タイトル通り「NFTの教科書」なのです。


成り立ちとしては、きちんとブロックチェーン技術から始まっています。


□ ブロックチェーンは、ネット内でのデータ管理の仕組みには、公開された情報を複数のユーザーが相互承認して信用を付加していく「分散型台帳」という技術


そしてNFTについては、

□ NFTを発行するにあたり、世界で最も使われて老いるのはイーサリアム財団が提供する「ERC-721]という規格です。


と紹介しています。

この辺りの知識があるだけでも、ある程度は周りの議論についていけると思います。


また、具体的な活用方法については、

□ NFTのビジネスはIPビジネス。

□ 日本では、法的な整備を含め、NFTビジネスへの理解を加速する必要があるのです。

□ ライブチケットの転売問題なども、NFT化することで解決できるでしょう。


つまり、一意のものであることの前提であれば、様々な活用が考えられます。

例えば、1枚の1000円札が、いつ大蔵省造幣局で発行され、市中銀行にわたり、誰がいつどのお店で利用したかが、1枚のお札に記憶されるのですから。

この仕組みと他の仕組みを組み合わせることで、様々なアナログではできなかったことが、デジタルで実現すると思います。


今回のテーマの一つアーティストが利用する場合の流れは、以下になります。

□ NFT発行及び取引過程

 1)アーティストによるNFT発行

 2)NFT購入希望者の募集と決定

 3)NFT販売契約の成立

 4)NFT販売契約に基づく履行

 5)アーティスト・MFT保有者間の法的関係の成立


このように書かれると、履行や契約などの単語が出てきて、わかり難いもしれません。

でも、アマゾンや楽天で購入する流れとは大きく違いまないようです。

つまり、場所代を払い、お店を出して、ものを仕入れて、販売をして、対価を頂く

になります。


将来的にこの仕組みの勝ち組になるためには、以下が重要と説いています。

□ 勝ったのはメルカリやLINEです。やはりそのテクノロジーならではの、UI(顧客接点)、UX(顧客体験)を再定義、再発明したところが勝つのです。


やはり、従来のアナログ的なオフラインビジネスの上に、オンライン・デジタルの新しい考え方を創出していかなければならないようです。


著者は、弁護士の方とこの暗号資産などの第一人者の方です。

このお二人を中心に、それぞれの分野に詳しい方が、ペンを進めています。


教科書と謳っているだけあって、仮想通貨の仕組みを少しだけ知っているのであれば、読み進められるように、平易な文章で書かれています。

これからの新しいビジネスを考えている方、一儲けできないかよこしまなを企んでいる方は、是非一読を頂ければと思います。

Web3の浸透などで少しづつ社会が変わっていくように思える書籍です。

 

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