女性のスポーツチーム帯同ドクター。 相手は男性がメイン 性差や体力、考え方などが書かれています。
最初に
帯に、サッカーの長友選手がのコメントとして「代表チームのお母さん」
と書いてあります。
私も「はじめに」を読んで全く同じ感想を持ちました。
それは、
「見守る」
と言うこと。
それをキーワードに読んでいきました。
本書を楽しく読める読者層として、
・サッカーなどスポーツが好きで、その裏方の仕事を知りたい方。
・女性なのに男性相手の仕事をしていることに興味を持つ方
・医療、医師の仕事の情報を欲している方
などが、対象になると思います。
私は、サッカーの裏方の仕事を知りたいことが、一番の理由になります。
医師としてのベースとなるスキルは当然として、
どのように選手に対して対峙、コミュニケーションをとってきたのでしょうか。
それは、
□ いくら選手本人が「自分はかまわないから」と言ったところで、医師として許すわけにはいかない
と言うことです。
ここは、明確に医師としての見解、意見が表現されています。
本人が、監督が大丈夫と言っても、
ダメなものはダメです。
ここがブレたらダメなんですね。
それでは、どのようにコンディションを保てば良いのでしょうか。
それは、
□ きちんとした睡眠とバランスのとれた食事に尽きる
あ~そうなんですね。
特別なことではないのですね。
でも、簡単そうで難しい。日常の事ですから。
これができれば、「生活習慣病」などの言葉はないはずです。
昨今では、検査機器の充実により、色々な数値が「見える化」されています。
それを駆使して、症状の現状の把握や、ケガの対処方法をより正確に判断することが
できるとのこと。
でも、そこは、スポーツ選手
□ 表示された数値をただ眺めているのではなく、いかに競技現場に落とし込み、パフォーマンス向上につなげていくか
患者はスポーツ選手です
そのため、そのコーチともディスカッションし、本来のパフォーマンスまでどのように持っていくか。
それが、ミッションです。
選手は個々にポジションが異なり、少しづつ使う筋肉など違うはず。
きっと、そこまで把握されているのでしょう。
楽しみ
私はやりがいと言うのは、ケガをした選手が試合で活躍した時と思っていましたが、
実際には、「おわりに」において
□ 最もうれしいのは、「ケガや病気をしていた選手が、別メニューではなく、他のみんなと同じ練習に合流した瞬間なのです」
そうなのです。
試合に出て活躍できるかは、監督の戦術にもかかわってきます。
なので、
まずは活躍できるようになるため、
通常のトレーニングに参加できるようになることが、ゴールなのですね。
このあたりの、役割分担の線引き
プロフェッショナルな感じがします。
著者は、
千葉大学の医学部を卒業後、
スポーツドクターを目指しています。
このようなキャリアプランが世の中として
出来上がっていなかった時代、
どのように行動してきたかも、書かれています。
パイオニアです。
自分への振り返り
私は結婚して子供がいます
親としての役割が担えているのか
少し考えさせられながら、
読んでいました。
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