面白い本です。
新書版なので、速やかに読める本です。
ちょっと気になっていたこと、
もしかしたら、こうではないか。
ということがすっきりする本です。
すっきりする理由は、
仮説に対して、きちんと証明となる記述が
掲載されているためでもあります。
なので、こんな章もあります。
7 あまりに残酷な「美貌格差」
□ 美人とブスでは経済格差は3600万円□ 美人は8%のプレミアムを享受し、不美人は4%のペナルティを支払っている
□ 容姿の劣る男性の場合で、平均的な男性に比べてなんと13%も収入が少ないのだ。
□ 女性の場合は4%だから、醜さへのペナルティは3倍以上になる。
中々厳しい結果ではあるけれど、
これが事実に近い結果であるのでしょう。
子供の遺伝については、このような感じです。
12 親子の語られざる真実
□ 移民の子供たちはたちまち英語を取得して母国語を忘れてしまうが、宗教(や味覚)は親の影響を受けている。□ 移民の子供たちは、なんの躊躇もなく、生き延びるために、親の言葉を捨てて子供集団の言葉を選択するのだ。
□ ヒトは社会的な生き物で、群れから排除されてしまえば生きていく術がない。
□ 子供のパーソナリティ(人格)は、遺伝的な要素を土台として、友だち関係の中で作られていくのだ。
子供は自分の「場」を中心に生きていくのですね。
そういった中で親はどうすればよいのでしょうか。
橘さんはこう位置付けています。
13 「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な現実
□ 親のいちばんの役割は、子供の持っている才能の芽を摘まないような環境を与えることだ。□ 知的能力を伸ばすなら、よい成績をとることがいじめの理由にならない学校(友だち集団)を選ぶべきだ。
親は自分の遺伝子を引きついだ子供に対して、
才能を見極めて、その方向を潰さないようにするだけでしかないのですね。
つまりは、
高校受験までは親の責任
その後は、子供に委ねる。
そのように私は読みました。
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