この本は、具体的な事例と事例に伴う想定課題について、経験豊かな筆者が課題を紐解き、対策案を語ってくれます。
著者はこの業界で30年の経験をお持ちです。ハウスメーカーから介護の世界に入ってきた方です。
この本の想定読者層は、タイトル通りに今後「介護」の当事者や介護をする可能性のある方が対象です。年齢的には若い方は40代からと思います。
著者は、
□ 早くに備えを始めて困ることは何ひとつない
と言っています。親世代、子世代両者ともにまだまだ先と思っていても、知識を身につけておくことは大切です。
その知識で何かの気づきを得られるかもしれません。
本書の構成は以下から成り立っています。
① お金
② 住まい
③ 安心
④ 生活
⑤ 安全
それぞれ少しづつ関連性がありますが、ここに興味があるカテゴリから読んでも良いと思います。
本書が具体的な描かれ方をされている点としては、例えば、
・老人ホームを見学した際には、どのような点をチェックすべきか。
・部屋のリフォームはいくら位見込んでいれば良いのか
・施設に入る場合、どのくらいの期間、施設で過ごすことになるのか
などです
貯金と年金については、日々の生活費を踏まえて、どのくらいの[預金寿命]があるのか計算式も用意されています。
なかなか当事者にならないと、このような[預金寿命]の計算式などを目につかないと思います。
これら具体的なことを自分ごととして勘案して、今後の対策案をシミュレーションしていきす。
その結果、検討していかなければならないカテゴリはどの部分かを推測して、対処していくことになります。
早めに着手していれば、まだ考える時間はあります。場合によっては既に手を付けられれてる分野も把握できます。
具体的に経験豊かな著者が分かりやすく説明してくれます。
私は80代の母親が健在です。昨年身内の同世代の方が亡くなりました。
それをきっかけに、遅まきながら介護や老後に対して、自分ごとになったことが、この本を手に取ったきっかけです。
200ページほどの本です。まずは必要十分である内容を読んで昨今の状況を理解するのに最適です。
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