本書の概要
本書は、ホンダに入社したちょっと変わった技術者のビジネスストーリーです。
車を作るには、こんな方々が携わっているんだ。と垣間見ることもできます。
読者層
読者層は、自動車が好きな人、自動車レースのF1が好きな人。そして本書のタイトル通り、逆境ではどのように対峙していけば良いかを知りたいビジネスマンの方におすすめです。
読みどころ
読みどころは、やはり成功体験よりも失敗体験を語っているところでです。
□ 結局、私の失敗は営業を含めた上層部の人間をうまく「騙す」ことができなかったことです。
自信がある仕事、プロジェクトでも、なかなか社内承認が頂けない場合もあります。
そういった時には、成功のストーリを作り上げ、周りを「騙す」ことも必要だ。と説いています。
逆に成功のストーリーを描くことさえできない時には、騙すことさえもままならない。のです。
リーダーシップ
リーダーとして仲間との仕事に対しても、多くのページを割いています。
□ 楽しくなければいいものは作れない
□ チームを立ち上げて、いろんなキャラクターの人が混ざり合い機能するようになるまでには時間がかかります。私は3年ぐらい必要だと思っています。
□ やっぱりリーダーがはっきり方向性を示してくれないと、部下はなかなか動けないものなんです
私は「そうだ!!」と膝を叩きたくなるような言葉が並んでします。
やはり、暗い環境では仕事にならないし、新しいことを始めたら定着すまで3年程度はかかります。そして、リーダーは正しい方向に導く決断を行わなければなりません。
作者について
作者はホンダで定年まで勤め上げた方です。その仕事も、いわゆる乗用車だけではなく、F1のプロジェクトにも関わってきています。しかし、いつもスポットライトが当たる場にいたのではなく、閑職の時期もありました。でも、復活をしています。そんなビジネスマンの人生をこの本で著しています。
おわりに
誰もが会社で仕事を進めていると、凹む時期が訪れます。そんな時にどんな仲間とどんな思考回路で、気持ちで臨めば良いかを示してくれる本です。
おすすめです
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